2015年9月3日

シベリアに巨大クレータ出現  朝日新聞デジタル7月19日出典

昨年、巨大クレータがシベリアで発見されたと報道されました。

巨大クレータは、直径約37メートル、深さ約75メートル。その後、同様の穴の報告が相次ぎ、現時点で4個が確かめられている。

穴はどのようにして生まれたのか。隕石(いんせき)の衝突、不発弾の爆発、宇宙人の襲来――。出来た瞬間を見た者はおらず、さまざまな臆測がされた。
真冬には気温が零下40度まで下がる厳寒の地。地中には永久凍土が数百メートルの厚さで広がっている。メタンが多く含まれ、近くには世界有数の天然ガス田もある。研究者の間では「永久凍土が溶け、メタンガスの圧力が地中で高まって爆発した」との説が有力だ。

ロシア科学アカデミー石油ガス調査研究所のワシリー・ボゴヤブレンスキー教授は「ここのところの異常に高い気温の影響を受けた可能性がある」と話す。将来地球温暖化が進み、凍土全体から、温室効果の高いメタンの大量放出が始まれば、さらに温暖化を加速させかねない。(サレハルド〈ロシア〉=野瀬輝彦)

以上、朝日新聞の記事から抜粋です。

メタンは強力な温室効果ガスであり、その温室効果は、同量の二酸化炭素の21~72倍とされています。火山ガスであるメタンは、世界最大の火山帯である日本列島および近海から常に大量に放出され続けていることに加え、気温が上昇すれば海底や永久凍土中のメタンハイドレートが放出されることも懸念されるため、日本は積極的にメタンやメタンハイドレートを開発し、燃焼させるべきだとする意見もある。すでに永久凍土は溶け始めており、ロシア・西シベリアのヤマル地方では永久凍土が溶けたことにより含まれていたメタンガスの圧力が地中で高まったため爆発した。直径三十数メートル・深さ七十数メートルの巨大な穴ができたとみられる現象が4か所で起きている。

〇北極のクレータ 2014 oct 2015 jul 朝日

温室効果ガスの説明、

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A9%E5%AE%A4%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%82%AC%E3%82%B9

以上、出典Wikipedia

千八百年代の産業革命後、急激な経済発展は、二千年代初めまでに、世界の人口は、約六倍、一人あたりの所得水準は、約十倍に飛躍しました。温室効果ガスの排出量も時を同じくして急激に増加しており、温暖化が加速度的に進行していることが国際的な社会問題となっている。現在我々人間が排出する二酸化炭素の排出量は、地球が吸収・消化・循環できる許容量の2倍と試算されています。元来、地球自身が活動する火山、そこに住まう生物(人間も含む)の活動でCO2など温室効果ガスを排出しています。そして、46億歳の地球も誕生後太陽の影響などを受け、活動しており、氷河期・間氷期を繰り返し、海や陸地にその活動の痕跡が見られます。厳寒のシベリアでは大量のメタンが永久凍土に閉ざされていると言うのもその一例です。

いまや地球人口は既に70億人を超え、温暖化が更に進行することが危惧されています。先人が築き上げてきた文明を、次世代に残すよう、できる事を、できる時に行動していきたいと思っています。

COP21では、将来に向けた賢い選択が成就する事を期待します。