2011年10月27日

北極圏にオゾンホール (その2)

今春、北極圏にオゾンホールが確認されたニュースを掲載しましたが、その続編です。

オゾン層の破壊は、冷媒や洗浄剤として使用されたフロンガスが分解してできる塩素原子です。

南極には、上空の気温がマイナス80℃以下になる極渦と言う流れあり、低温という条件がそろうと、

オゾン層の破壊が著しく進行する、という現象です。

南極圏のオゾンホールは、30年ほど前に確認されましたが、北極圏では極渦が少なく、オゾンホールは

できない、と言われていました。

しかし、今回、北極圏のオゾンホールは、温暖化ガスが増えることで、下層大気が暖まり、

逆に上空の大気が冷えるという現象がもたらしました。

温暖化ガスの9割を占めるCO2の排出削減は、やはり早急に対処が必要です。

フロンガスの使用は、国際的に厳しく規制されていますが、上空の塩素が減るには、

まだ20年程度かかると言われています。

我々が安心して生活できる環境を守るために、我々一人ひとりが気付き、そして、今できることを行う

という行動が望まれます。将来世代にためにも貴重な生環境に感謝し、慈しみ、守りましょう。

北極圏にもオゾンホールを確認!(10月3日 朝日新聞)へ